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サブプライムローン

サブプライムローンとは低所得者でも組める高金利の住宅ローンのことで、担保である購入住宅の価値が上昇した場合に低金利のプライムローンに借り換えできるという仕組みを持っています。

2000年以降に起こったアメリカの住宅ブームでは、低所得者は住宅の価値が上がることを見越してサブプライムローンを使って住宅を購入しました。一方で、サブプライムローンを貸した金融機関は、リスクの高いサブプライムローンの債権を証券化して世界中の投資家に売っていました。

そして、住宅ブームが去ったあとサブプライムローンは大問題となりました。プライムローンへの借り換えが出来なくなった低所得者が高金利を払えなくなったからです。サブプライムローンの債権を持つ世界中の投資家は資金を回収できなくなり、世界規模の金融危機となりました。

リーマンショック

サブプライムローン問題により、大手証券会社リーマン・ブラザーズは破綻しましたが、その際アメリカ政府は公的資金で援助しませんでした。その後続けて大手生命保険会社AIGも破綻しそうになったことから、サブプライムローンを購入していた金融会社同士が資金の貸し借りを行わなくなり、世界で資金が流動しなくなりました。この一連の出来事をリーマンショックと呼びます。

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